ネギ、ブロッコリーの植え付け前に施肥をすることにしました。
土壌分析を終了し、堆肥(鶏ふん堆肥)を投入したので、その分の成分を除外(窒素の肥効率50% etc.)して施肥をしました。
計算上、少しphが低めだったので、消石灰を投入してphを少し上げるようにするのですが、その際、消石灰(粒)よりも消石灰(粉)を使ったところ、失敗をしてしまいました。
当農園では、サンプキングという背負い式散布機を使用して肥料を撒いているのですが、肥料には粒状のものと粉状のものがあり、撒くには粒状のものの方が撒きやすいという特性があります。ですが、消石灰に関しては粉状のものの方が効き目の観点から好ましいということを教えて頂いたので、今回は初めて粉状のものを使用してみたのです。
当日は風が少し出ており、粉が舞うというような状況もあったのですが、袋から散布機に入れる時に下手くそなので少し周りにこぼしてしまっていました。すると、それが背負って散布するときに首や腕に少しかかってしまうんですね。あまり気にせずそのまま作業をしていると、首や腕がひりひりしてきました。周りの人に見てもらうと、赤くはれてきている様子。その後、どんどん痛くなってきたので、作業終了後、シャワーを浴びて流しましたが、痛みがひかず、結局翌日皮膚科を受信することになりました。
消石灰は、水に触れると強アルカリの性質が発現して、皮膚に触れると化学性熱傷を引き起こし、目などに入るとひどいときには失明してしまうこともあるようなものなのです。作業をしているときに服やアームカバーから露出していた部分に粉がかかり、汗と混じることでアルカリ成分が出てしまい、火傷のような状態になってしまったということのようでした。
また、空調服を着ながら背負っていたのですが、ファンが粉を吸い込んで集中的に腰の部分に粉を送り込んで汗と混じり、腰にも火傷ができていたのも衝撃でした。
幸い、ゴーグルとマスクはしていたので、それ以外の症状はなかったのですが、正直ナメすぎておりました。今は反省しています…。
今後は、機械などを使って散布できるようになるまでは、粉ではなく粒状のものを使うようにした方がいいかな、と考えています。背負い式散布機で、上手に粉を撒けるような気がしないですね…。完全防備で上下カッパを着てやるという方法もありますが、この気温だと別の問題がありそうな気がします。
失敗談でした…。